【いらない?】腕時計否定派がApple Watchを買ってみた〜1週間使用レビュー〜

QOL

普段、腕時計をつけない人がApple Watchを買ったら、QOLは上がるのか。

本記事では、腕時計を使わない筆者がApple Watchを購入し、約1週間使い続けた率直な感想をレポートしたい。

これからApple Watchの購入を検討している方の参考になれば幸いだ。

購入した機種・購入理由

購入した機種

筆者が購入した機種は、Apple Watch SE3だ。

Apple WatchにはUltraモデル・通常モデル・SEモデルの3タイプが存在するが、なかでもSEシリーズは、機能を削ぎ落とす代わりに手頃な価格で購入できるのが特長だ。

SEシリーズの3世代目となる本製品は、従来の上位グレードの特権であった「時計の常時表示」や「ジェスチャー操作」にも対応するなど、大幅な改良が施された。使いたい機能としてはSEでも充分で、筆者はそもそもApple Watchが定着するか分からなかったため、万が一失敗してもダメージが少ないSEシリーズを選択した。

Apple Watch SE3

本体(ケース)サイズは40mmと44mmから選択可能。腕が細い筆者は迷わず40mmを選んだが、40mmでも腕時計としては結構大きめであり存在感がある。

カラーはスターライトとミッドナイトがあり、後者を選択した。パッと見はブラックだが、光が当たる場所では若干青みがかって見える、Appleらしい上品なカラーだ。

ミッドナイトなら、画面とフチの境目がわからないのもGOOD!

価格は、筆者が購入した時点で税込33,580円。Amazonプライムデーを活用したため、通常価格37,800円の10%オフで購入できた。

もくもく
もくもく

安く買うなら、Apple公式の認定整備済製品もおすすめだよ。

Apple Watchを購入した理由

安く買えたとはいえ、そもそも筆者は普段から腕時計を身につける習慣がない”腕時計否定派”だ。「腕時計をつけるくらいならスマホでいいじゃん」と考えていたため、腕時計というジャンル自体にあまり関心がなかった。

では、そんな筆者がなぜApple Watchを購入しようと思ったのか。

その理由は、Apple Watchを使うことでApple製品同士の連携がさらに強化され、QOLを向上させることができるのではないかと考えたからだ。

筆者は、iPhoneやiPad、MacといったApple製品を毎日触っており、各デバイス間の連携機能を日常的に使っている。Apple製品同士の同期・連携は筆者にとってのインフラとなっており、作業効率アップには欠かせない。

Appleエコシステムの利便性を享受してきた筆者にとって、Apple Watchにはこうした体験がさらに強化されることを期待したのである。

開封の儀!

特に、筆者がApple Watchに期待したのは、以下の機能だ。

  • iPhoneの通知が手元でチェックできる
  • iCloud上のスケジュールやメモが確認できる
  • Apple Payが使える(クレカ・交通系ICのタッチ決済)
  • 天気予報を手元でチェックできる
  • 電卓が使える

いずれもiPhone上でできることではあるが、iPhoneを取り出すまでもないような場面で活用できれば良いなと考えていた。

また、上記に加えApple Watchはスマートでかっこいいという、アクセサリとしての憧れがあった。テンションが上がるアイテムを身につけることは、QOL向上にも役立ってくれるはずだ。

小さい画面でいろいろできるロマンがある。

これらを踏まえた上で、期待した機能は便利に活用できるのか、日々の生活においてApple Watchを定着させることはできるのか。実際にApple Watchを1週間使ってみてわかったことを、正直に述べていきたい。

Apple Watchを1週間使ってみて

結論からいうと、Apple Watchが生活に馴染むかどうかは「現時点では微妙」だ。

というのもApple Watchは、iPhoneやMacと違って必需品とはいえず、使う人を選ぶ”相当クセの強い”端末であることがわかってきたからだ。

現時点では、あくまで趣味の領域から抜け出せていない製品であり、今後生活に定着するかどうかは、長期で使いながら見ていく必要があると感じている。

腕時計としてはかなりコスパ良い

Apple製品はブランド品ともいわれるが、Apple Watchは腕時計の世界でみれば比較的安価な部類に入る。なかでもSEシリーズに至っては3万円台から購入可能で、数百万〜数千万円の超高級品が存在する腕時計界からすれば”激安”だ。

もちろん、3万円台だからといって製品に妥協はない。ミニマルで先進的な外観の本体デザイン、たくさんの種類があり簡単に付け替えられるバンド、自由にカスタマイズできる文字盤など、製品の完成度や柔軟性は非常に高い

ホーム画面

逆にApple Watchを知ってしまうと、他のハイブランドの腕時計を見ても「数百万も払って、時間しか確認できないの?」と思ってしまう。もちろん、ハイブランドの腕時計にはその製品の良さがあるのだろうが、これだけ付加価値モリモリのApple Watchがたった3万円台から手に入るのだから、コスパの高さが際立つ。

充電が面倒だと指摘する人もいるが、マグネットでパチっとくっつけて充電するだけなので、ルーティーン化さえしてしまえば苦にはならない。1日は余裕で持つバッテリーを搭載しており、高速充電にも対応しているため、筆者はお風呂に入る時間だけ充電するようにしている。

実用性よりネタとして優秀

腕時計としてコスパが非常によい反面、各機能の実用性という面ではスマホに大きく劣後する。あくまで腕時計としてみた時にコスパが良いだけであり、iPhoneの代替になると期待して購入すると、後悔することになるだろう。

というのも、Apple Watch上の各機能は腕時計としてみれば”過剰な装備”であり、必ずしも使い勝手が良いわけではないからだ。

例えば、当初期待したApple Payによる決済は、iPhoneの方がよほどスムーズだった。改札を通る動作やレジでの決済では、腕を無理にかざすよりも、iPhoneをかざした方がずっと楽だ。

Suicaをかざすのは意外と難しい。

また、腕時計という性質上仕方がないのだが、一つ一つのボタンが小さすぎるため誤タップが頻発する。OSのアップデートにより以前より使いやすくなっているとはいえ、それでも指で操作できる最小限度のサイズを下回っており、スマホの方が100倍快適だ。

一方、ある程度実用性を度外視し、ネタとして楽しむのであれば充分満足できる。「腕時計でここまでできる時代なのか!」と未来感を感じることもできるし、アップデートで機能が追加されていく楽しみもある。

手を洗った時に20秒のカウントダウンが入る機能、Apple watchがトランシーバーになる機能、音の大きさが測定できる機能など、必要ないけれどフフっと笑ってしまうような面白い機能も盛りだくさんだ。これだけたくさんの機能が備わった腕時計は、唯一無二ではないだろうか。

”おせっかいすぎる”のは困る

筆者がApple Watchのクセの強さを特に感じたのは、”おせっかい”ともいえる機能の押し付けだ。

いわば一昔前のド○モのスマホに入っていたような機能の押しつけぶりであり、これを機にApple Watchに萎えてしまう人も多いはず…。

例えば、ワークアウト測定の画面表示。こちらは腕時計として時間を確認したいだけにもかかわらず、時計の画面を妨害して「ワークアウトの記録」を勧めてくる。

ワークアウト測定の通知はデフォルトでオンになっている。

また、ウィジェットにあたる「スマートスタック」は、おすすめのスタックを表示させる設定をオフにしておかないと、Siriがいちいち勝手に提案してくる。自分でスタックの順序を設定しても平気で割り込んでくるため、「余計なことをしないでくれ!」と思ってしまう。

スマートスタックはうまく活用できれば非常に便利!

ほかにも、iPhoneの通知がWatchに届くのは便利だが、デフォルトではiPhoneの通知がすべて届いてしまう設定になっているため、とにかく”うるさい”。通知をオフにする設定も面倒で、アプリごとに一つ一つオフにしていかないといけないため、結構手間がかかる。

Appleはプロダクトアウト思考が強いのだと思うが、なかでもApple Watchに関しては顕著であるため、購入後は利用環境に応じて自分でチューニングをしていく必要がある。こうした各種設定の変更にはある程度のリテラシーが求められるため、中級者以上でなければ使いこなすのは難しいと感じた。

Watch OSの今後に期待したいこと

Watchの複数のアプリや設定を触って微妙だと感じたのは、iPhoneからしか閲覧できない項目があったり、逆にApple Watchからしか設定できない項目があるなど、チグハグ感が否めないところだ。

「この設定は、iPhoneとApple Watchのどっちで開くべきか?」とユーザーに考えさせるのは直感的ではなく、場合によっては二度手間になってしまうため、改善が必要だと感じた。

また、iPhoneとOSのベースは同じにもかかわらず、iPadとの連携が弱い点は残念だ。自宅ではiPad miniをメインで使っている筆者にとって、Watchの設定のためだけにiPhoneを持ってくるのは不便極まりないので、iPadとの連携も強化してほしいと思った。

Watchの設定アプリはiPhoneにしか存在しない

さらに、Watch上の操作方法について、独特でクセが強い点も課題といえる。Digital Crownやサイドボタン、ジェスチャー操作、コンプリケーションといったスマホにはない概念が多いため、スマホに慣れている人でも最初は戸惑うだろう。操作方法はまだまだ発展途上と感じたため、今後の改善に期待したい。

便利だと感じた機能

1週間使ってみて、気に入ったポイントもある。

一番役に立ったのは、天気の確認だ。コンプリケーション(文字盤内のアイコン)に天気を表示させておけば、手首をチラッと見ただけで、傘を持って行くべきかどうかを瞬時に判断できる。

天気がわかるのは、スマートウォッチならではの機能。

また、メモの閲覧も便利だった。メモの編集ができないという致命的な欠点はあるものの、iCloud上のメモが即座に同期されるため、カートを押しながら買い物メモを確認するのにちょうど良い。

あまり活用できていないが、ボイスメモも良い機能だ。コンプリケーションに配置しておけばWatch上ですぐに録音を開始できるので、物騒な世の中でいざという時に証拠を残すのに役立つかもしれない。(役に立たないのが一番だが…)

瞬時にWatch上で録音できるのはよい!

当初は全く期待していなかったが、意外と便利に感じたのは、睡眠ログの取得だ。睡眠の質が可視化されるため、「昨日はあまり寝れなかったかも」という日にはログを確認し、データをもとに改善策を考えることができる。

寝る時まで腕時計をつけるのどうなの?と思う人もいるだろうが、慣れればそれが普通になってくる。特に純正のスポーツバンドは蒸れにくいため、付けっぱなしで寝ていても不快な感じはなかった。

睡眠の分析はiPhoneから詳細を確認できる。

まとめ(1週間使ってみた感想)

Apple Watch(特にSE3)は、価格・機能・製品のクオリティを考えれば、かなりコスパが高い製品だ。これだけ高機能・高性能な腕時計は唯一無二で、万が一定着しなかったとしても出費面でのダメージは小さく済むため、試してみる価値はあるだろう。

一方、実用性を期待しすぎたり、iPhoneの代替になると考えてしまうと、買ってからの後悔につながりやすい。Apple Watch特有の”クセ”を理解した上で、「スマホライフを補助する端末として」「未来感を感じるデバイスとして」楽しめる方にはおすすめしたい。

長期レビューは別記事にて掲載予定なので、引き続きチェックしていただければ幸いだ。