法学部では何を学ぶの?入ってよかった?〜首席卒業が語るホンネ〜

もくもくのつぶやき

法学部って何を学ぶところ?法学部で勉強してよかった?

今回は4年生大学法学部を首席で卒業した筆者が、法学部で学ぶ内容や法学部のメリット・デメリット、4年間勉強して感じたことについて、実体験をもとに述べていきたい。

法学部とは何を勉強するところなの?

そもそも法学部とは何を勉強するところなのか。超簡単にいうと、法学部は以下の2つを勉強するところだ。

  • 法律学:法律の解釈・適用を学ぶ
  • 政治学:世の中で起こっている政治現象を分析する

大学によっては「法律学科」「政治学科」という形で、入学時点でどちらに特化するか決められている場合もある。

では、それぞれどのような研究をしているのか具体的にみていこう。

法律学

法律学とは、法律の解釈や適用について学ぶ学問だ。

  • 憲法:国の最高法規を学ぶ
  • 民法:市民生活のルールを学ぶ
  • 商法:企業活動のルールを学ぶ
  • 刑法:犯罪と刑罰を学ぶ
  • 民事訴訟法:民事紛争の裁判手続きを学ぶ
  • 刑事訴訟法:刑事事件の捜査や裁判手続きを学ぶ
  • その他(行政法、労働法、国際法など)

難しく聞こえるが、授業自体は主要条文を中心に体系立てて進んでいくことが多いため、初学者でも全体像を掴みやすいのが特徴だ。また、法律学で学んだことは公務員試験や国家資格の勉強にもそのまま活かすことができる。

政治学

政治学は、主に世の中で起こっている政治現象を分析する学問だ。

  • 政治学・政治史:政治制度や理論、政治現象の背景や進化を学ぶ
  • 政治哲学:政治思想を分析する
  • 比較政治学:世界の政治体制を比較し分析する
  • 国際政治学:国家間の紛争や国際機関について学ぶ
  • 行政学:行政機関や政策のあり方を学ぶ
  • その他(メディア論、政党論など)

政治学を学ぶことで、世の中で起こっている出来事を分析できるようになるため、ニュースを見るのが面白くなる。公務員を目指している方であれば、行政学を勉強することで行政の仕組みや制度、管理運営など実務で役立つ内容を習得できる。

法学部のメリット・デメリット

ここからは法学部で4年間研究をしてわかった、法学部のメリット・デメリットを実体験ベースで述べてこう。

法学部のメリット

論理的思考力が身についた

筆者が感じた最も大きなメリットは、法学部において身についた論理的思考力が、卒業後も日常のあらゆる場面で役に立っている点だ。

社会人になるとさまざまなタイミングで、自らの責任において「判断」を迫られることになる。

何らかの判断をしなければいけない時、あるいは判断に迷いが生じた時、法学的な思考を持ち合わせていれば、自らの判断軸で論理的に結論を導ける。他人の意見に流されることは少なくなり、自らの意思決定に自信が持てるようになった点は、法学部で学んだ大きな意義だと感じた。

また、主張すべき権利はしっかりと主張したうえで、議論や討論の場面でも感情的にならず、筋の通った主張をできるようになった。

法学部での勉強により法律学や政治学の知識がつくのはもちろんのこと、論理的思考力が鍛えられるため、日常のさまざまな場面でも役に立つはずだ。

もくもく
もくもく

周りに流されず、自分の判断軸を持てるようになった!

卒論がない大学が多い

法学部であれは、卒業要件に卒業論文がないところが多い。筆者の通っていた大学においても、必要な単位さえクリアしていれば卒業できたため、卒論は書かなかった。

卒論がないことにより公務員試験や司法試験の勉強、就職活動にしっかりと時間を割くことができるのは、法学部生のメリットだ。

ただし、加入するゼミによっては論文を書かないと単位が認められない場合もあるため、シラバスは事前に確認しておく必要がある。

公務員試験・就職に有利

法学部生は公務員試験に有利とされる。大学で勉強する内容が、そのまま公務員試験の問題として出題されるためだ。大学によっては公務員試験特化コースが用意され、勉強しやすい環境が整っているところもある。

また、メディア業界や大手民間企業への就職など、将来の選択肢が豊富な点もメリットだ。法学部の世間的なイメージは良好で、将来のやりたいことが明確でない場合にも法学部はおすすめできる。

さらに職種にもよるが、就職してから法学部での勉強内容が役に立つ場面もある。筆者の場合は、契約書や規定の作成において、法学部時代に勉強したことが実務で活かせている。

周りは”普通”の人が多い

勉強内容だけでなく、周囲の学生とうまくやっていけるかどうかは重要なポイントだ。信頼できる友人が見つかれば、大学生活はより豊かなものになる。

筆者の通っていた大学の話にはなるが、法学部生は良くも悪くも「普通の人」が多いという印象を受けた。ド派手な人や変人キャラは比較的少なく、コミュニケーションは平均的にとれる人が多かったように思う。

公務員を目指す人が多い学部だからこそ、安定志向で真面目な学生が多いのだろう。もし、こうした無難な環境で人間関係を築きたいのであれば、似たもの同士が集まる法学部はおすすめしやすいといえる。

法学部のデメリット

興味がないと勉強内容はつまらない

大学にもよるが、法学部はゼミを除きほとんどが座学だ。授業は大教室で講義形式のものが多く、条文とにらめっこしたり教授の話を延々と聞かされるだけなので、関心が持てなければ授業内容は退屈だと感じるだろう。

実際、「将来のやりたいことが決まっていないから」「就職に有利そうだから」という理由でなんとなく法学部を選ぶ人は多いため、全体的にモチベーションは低い。テスト期間前だけ出席率が上がるのはよくある話なので、しっかりと勉強したい人は、周囲に流されないように心がける必要がある。

もちろん、興味を持って普通に授業を受けていれば卒業単位は取れるので、卒業できないことを過度に心配する必要はない。

もくもく
もくもく

ニュースを見るのが好きな人なら、法学部の授業に関心を持てると思うよ。

入試難易度はやや高め

大学にもよるが、法学部は他学部に比べて偏差値がやや高い傾向にある。そのため大学のネームバリューだけにこだわるのであれば、法学部の受験は、受験勉強においてタイパの悪い選択となるかもしれない。

だが筆者は、4年間勉強する以上は、ぜひとも自分が関心を持てる分野で研究することを強くおすすめしたいと考える。まったく興味が持てなければ、勉強のモチベーションを維持することは難しいからだ。

入試難易度は若干高いものの、法学部の勉強内容に関心があれば挑戦してみる価値はあるだろう。

ポケット六法と専門書を買わされる

法学部生なら、もれなく肩が鍛えられる。というのも授業を受けるにあたっては、辞書の厚みほどある「ポケット六法(もしくはデイリー六法)」を持ち歩く必要があるためだ。

これだけ電子化が進んだ現代でも、テストにおいては「スマホ持ち込み禁止・六法のみ参照可」という授業もまだまだ多いため、紙媒体の六法を必ず用意しておく必要がある。

また、ポケット六法は法改正により毎年買い換える必要があるうえ、授業によっては指定の専門書を買わされる。担当する教授の著書を買わされることも多く「いい商売しやがって」と思うものの、買わないと授業やテストで不利益を被るため、購入せざるを得ない。

もくもく
もくもく

書籍代もそこそこ嵩むし、持ち歩きは面倒だった(置き勉したい)

法学部に入ってよかった?

法学部を首席で卒業した筆者だが、ぶっちゃけ法学部に入学してよかったか。正直な感想を述べていこう。

筆者は法学部での研究は非常に有意義で、入学して本当に良かったと思っている。特に論理的思考力の習得は、生涯使える筆者の大きな財産となった。

一方で、今思えば、周りに流され没落する危険性も常にある環境だったと感じている。「みんなで一緒に頑張ろう」という雰囲気は一切無かったため、頑張るも頑張らないもすべて自分次第だ。

研究に没頭するもよし、ゆるく勉強しながら学生生活を謳歌するもよし、就職活動を頑張るもよし。大学生時代は人生で一番自由な時間とも言われるが、その特権を最大限活かせるのが法学部生の強みでもある。

本記事を通じて、法学部にちょっとでも興味をもってもらえただろうか。本ブログでは、ほかにも若者向けのお役立ち情報を日々発信しているので、チェックしていただければ幸いだ。