今回は、山崎実業から発売されているバスルーム向けディスペンサーを約1年使ったので、製品の長期レビューをしていきたい。
製品概要
レビューする製品は、山崎実業のTowerシリーズ「マグネットツーウェイディスペンサー タワー」だ。

山崎実業の「Towerシリーズ」では、生活感が出にくいデザインと、従来のデットスペースを有効活用する”スペパ”に優れた製品を多く発売し、若者を中心に人気が高まっている。
なかでも、このディスペンサーの最大の特長は、本体背面がマグネットになっており壁に貼り付けることができる点だ。ディスペンサーをカウンターに直置きする必要がないため、掃除の手間が省ける上に、見た目もスッキリする。
印字は「BODY SOAP」「SHAMPOO」「CONDITIONER」の3タイプ、カラーはホワイト・ブラックの2タイプあり、計6種類が存在する。筆者は、ホワイトカラーの各印字を1本ずつ、計3本購入した。
価格は1本あたり2,200円(税込)と、ディスペンサーの中でも高額な部類に入る。だが、機能性・デザイン・Towerシリーズのブランド力を魅力に感じ、QOLが上がることを期待して購入することとした。


使える石鹸タイプは液体系のみ。泡タイプは使えないよ!
製品の正直な感想
本製品を購入し、約1年間使用してみてどうだったか。
結論から言うと、製品のコンセプト自体は素晴らしいものの、デメリットが致命的すぎるためおすすめできない製品だと感じた。これから購入を検討しているのであれば、他社の似たような製品を購入するか、商品改良を待ってから購入するとよいだろう。
ここからは本製品を使ってわかったメリット・デメリットを、それぞれ具体的に述べていきたい。
メリット
ミニマルなデザイン
本製品の最も気に入ったポイントは、ミニマルで高級感のあるデザインだ。

マット調ホワイトとグレーのさりげない印字は、視認性とデザイン性を両立し、モダンでホテルライクな雰囲気を演出してくれる。ポンプ部分の光沢あるシルバーが良いアクセントになっており、ビジュアルは文句なしだ。
一日の疲れを癒すお風呂時間だからこそ、余計な”ノイズ”を減らし生活感をなくすことで、快適度はグッと向上する。

ボトルカラーを統一すれば、見栄えはスッキリ!
マグネットで壁にくっつく
本製品の背面にはマグネットがついている。そのため、最近の浴室であれば壁にペタッと貼り付けることが可能だ。

直置きしなくてよいため見た目がいいのはもちろんのこと、石鹸が垂れてカウンターにこびり付くことを防げるため、掃除の手間を減らすことができる。
また、自分が使いやすい場所に固定できるのもありがたい。毎回手を伸ばしてボトルを取りに行くのは結構ストレスなので、近くに貼り付けておけるのは合理的だと感じた。
詰め替えが簡単
中身の詰め替えに便利なのが、上蓋が丸ごと外れる点だ。

上蓋ごと開くので補充がしやすく、ものによっては詰め替えパッケージをそのまま入れることができる。筆者は直接注いで補充しているが、ボトルを綺麗に使いたい人にとっても嬉しい仕様となっている。
また、上蓋の内側にはパッキンがついており、お風呂掃除の際に水がかかっても内部に侵入しないよう工夫されている。
デメリット
かなり液体寄りでないと使えない
本製品の”致命的”なデメリットといえるのが、ポンプをプッシュしても石鹸が出てこない時があることだ。
というのも、本製品はホースが細く、ドロっとしたタイプのシャンプーやコンディショナーは吸い上げることができない。
使える石鹸が限定され過ぎてしまうため、実用上耐えられないというのが正直なところだ。石鹸用を謳う以上は、もう少しホースを太くするなど汎用性を確保してもらわないと困る。
さらに、石鹸が正しく出てきたとしても、1回あたりに出てくる量が少なすぎるという問題もある。何度もプッシュする必要があるため、毎日のことだからこそストレスになる。

せっかくデザインがいいだけに、もったいない!
マグネットが弱すぎる
マグネットで宙に浮かせるアイデアは非常に良いのだが、肝心の磁力が微妙だ。
マグネットの強度が足りず、ポンプを押した際に下にズレてしまう。「押し方のコツを掴めば落ちないのではないか」「壁面の汚れを落とせば解消できるか」など試行錯誤したが、何度やってもズレてしまうので、利用環境の問題ではないようだ。
今よりさらに数段階強力なマグネットを仕込んでもらわないと、せっかくの目玉機能が使い物にならない。
一応の解決策として、本体の下に別途マグネットアクセサリーを貼ることで、ズレないようになった。だが、これではせっかくのスッキリとした見た目が残念なので、はじめから強力なマグネットをつけて欲しいところだ。

価格高すぎ
Towerシリーズに共通して言えることではあるが、価格が高い。ボディソープ・シャンプー・コンディショナー用でそれぞれ揃えようとすると、計6,600円にもなる。
これで製品の完成度が高ければ価格面は目をつむろうと思っていたが、デメリットが目立つ故に、購入してからの落胆が大きかった。高価格帯路線をとるのであれば、価格に見合った製品クオリティへ仕上げていただきたい。
まとめ
今回は、山崎実業より発売されているTowerシリーズ「マグネットツーウェイディスペンサー タワー」をレビューした。
総評としては、デザインは非常に洗練されているものの、ディスペンサーとしての基本性能やマグネット強度に致命的な問題があり、あまりおすすめできない製品だ。
製品のコンセプト自体は素晴らしいため、基本性能を「普通に使える」レベルに改良できれば、評価される製品になると感じた。

