Dyson Hot+Coolを使ってわかった9つのこと【長期レビュー】

QOL

羽根のない、斬新なデザインの扇風機。

Dyson(ダイソン)は日本でもすっかりお馴染みのメーカーとなったが、ぶっちゃけ使い勝手はどうなのか。

筆者は、約5年前にDyson製の扇風機兼ファンヒーター「Hot+Cool(ホット&クール)」を購入し、現役で使い続けている。

今回は、長期で使ってみてわかったメリット・デメリットを、余すことなくレビューしていきたい。

レビューする機種

筆者が使っているDysonの扇風機兼ファンヒーターはこちら。

Dyson Hot+Cool AM09(税込39,800円〜)

商品名の「Hot+Cool(ホット&クール)」からもわかるように、ヒーターを搭載。

夏も冬もこれ一台で済ませたいと”二兎”を追いたくなった筆者が、そのデザイン性と機能性に惚れ込んで購入したものだ。

よかったところ

見た目がスタイリッシュ

なんといっても目を引くのが、この外観のインパクトだ。

2014年の機種とは思えないほど、未来的で洗練されたデザイン。

インテリアの一部として馴染み、お部屋にモダンでスタイリッシュな印象を与えてくれる。

扇風機やヒーターはつい隠したくなってしまうアイテムだが、この製品なら「オブジェ」としても活躍は間違いなし。

また、リモコンもこんな感じでミニマルで洒落ている。

リモコンは、本体上部にピタッとくっつけることができる便利なマグネット式。

小さいので無くしやすそうにも感じるが、本体にくっつけることさえ習慣化できれば、無くさずに済むはずだ。

ヒーター機能が良い

実用面の話に移ろう。

この製品のすごいところは、コンパクトボディなのにヒーターがしっかりと効くこと。

我が家のリビングは12畳程度だが、部屋全体がしっかりと暖かくなる。

また、1度単位で温度設定ができ、設定温度をキープしてくれるので、暑くなりすぎることも防いでくれる。

「エアコンを使うほどでもないけれど、ちょっと寒いな…」というときに気軽に使えるのがメリットだ。

風向が選べる

風に直接あたりたい時、逆に、直接あたりたくない時がある。

そんなシチュエーションにも対応できるのが、Dysonのすごいところだ。

風向は、集中して風を当てたい場合に使用する「フォーカスモード」と、広範囲に送風できる「ワイドモード」の2つから選ぶことができる。

また、横方向の首振りについても、ボタンひとつでON/OFFが可能だ。(縦方向の角度を変えたい場合には手動になる。)

羽根がないメリットは大きい

羽根がないDysonは、物理的にも安全だ。

扇風機やヒーターに「子どもが指や手を入れてしまう」という心配がないため、小さな子どもがいるご家庭にもピッタリだと感じる。

また、真ん中が空洞となっているおかげで手が引っ掛けやすく、本体重量も2.68Kgと軽いため、移動も楽チン。

さらに、羽根がないことにより日々のお手入れも簡単。

デザイン性がありつつも、非常に合理的なつくりになっているのが大きなメリットだ。

もくもく
もくもく

本体が非常にスリム。引っ越しの際にも軽々持ち運べてラクでした!

残念なところ

冷風は出ない

機種名は「Hot+Cool(ホット&クール)」というものの、冷風機能に関してはあくまでも「送風運転」であり、「冷たい風」が出てくるわけではない点には注意だ。

エアコンのように室温が下がるわけではなく、室温の高い部屋で稼働させても、暑い空気をただ掻き回すだけになる。

エアコンの冷房運転の代わりに買うことはおすすめできず、エアコンの補助として空調効率を上げるために活用するのが良いと思われる。

(暖房機能に関してはヒーターが搭載されているため、ある程度エアコンの代用になる。)

送風時の稼働音と風量問題

さらに、送風機能については、稼働音がうるさいという残念ポイントもある。

ヒーターを使用している際は音が静かな一方、送風使用時は「サー」というファンの回る音が耳障りだ。

そのため、寝室などに置いて使うことは、あまりおすすめできない。

また、一般的な扇風機に比べて風量が弱く、遠くまで風が届かないというデメリットもある。

風を届かせようと風量を強くすると、稼働音もうるさくなってしまう。

家電量販店では気づきにくいものの、後悔ポイントとなりかねないので、購入前に把握しておきたいところだ。

リモコン落としがち

リモコンはサイズが小さく、引っ掛かりがないデザインであるため、うっかり落としてしまうことが多かった。

筆者は比較的手が小さい方であるが、何回かツルッと滑らせてしまうことがあったため、手の大きい方にはより扱いづらく感じるだろうか。

リモコンは、湾曲した形状だ。

インジケーターが欠けた

こちらは筆者の事例であるため、あくまで参考程度に見てほしいが、温度表示をするためのデジタルインジケーターが一部欠けてしまっている。

29度の「2」の字の下のインジケーターが点灯しない。

これといって支障があるわけではないのだが、見た目を重視しているからこそ、少し気になってしまう。

これから買う方にはあまり関係がないかもしれないが、今後同様の事象があるかもしれないので、念のため共有しておきたい。

ロボット掃除機が引きずってしまう

ロボット掃除機を使っている人は要注意。

本体が軽いので、ロボット掃除機が引きずってしまう。

筆者の環境では本体が倒れるということはないものの、掃除後に本体が別の場所に移動していたことが度々あった。

端に寄せておく、もしくは滑り止めシートを貼っておくなど、固定しておく必要がある。

総評

Dysonの扇風機兼ファンヒーター「Hot+Cool AM09」を5年間使った総評をお伝えしよう。

筆者の当初の期待度を100点とすると「70点」だ。

主に、送風機能が点数を下げてしまった要因ではあるものの、先進的で合理的なデザインは唯一無二であり、ヒーターも手軽に活用できることから、概ね満足な結果となった。

メリット・デメリットを把握した上で、検討候補に入れてみてはいかがだろうか。