「労働」以外にも稼ぐ方法はあるという話【Z世代が今すぐやるべきこと】

もくもくのつぶやき

「定年まで働くのは無理だ」「この会社に居続けられるだろうか」

「AIの進歩で、私の仕事は無くなってしまう?」

将来が見通せない中で、自分の人生に不安を抱いている若者も多いだろう。

今回は、そんな若者たちに向けて、筆者から”新たな選択肢”を提示してみたい。

将来を心配しているなら、きっと視野が広がる内容となっているはずだ。

”働く”ってなに?

そもそも、私たちは何のために働いているのだろう?

何のために就職活動をするのだろう?

よほどボランティア精神が強い人でない限り、「お金を稼ぎ、自分が食べていくため」という理由が第一のはずだ。

もちろん「社会へ貢献するため」と言った理由や、「好きだから」仕事を続けている人は一定数いる。

社会に貢献しつつお金も稼げたら最高だ。

しかし、もし「給与」という対価がなくなったとしたら、今の仕事を続ける人はどれほどいるのだろうか?

どれだけやりがいがあっても、収入がなければ、自分を食べさせていくことはできない。

多くの人にとって、給与を得ることが主たる目的なのであって、働くこと自体はあくまで”手段”にすぎない

キャッシュフロー・クワドラント

では、「お金を稼ぎ、自分が食べていく」という”目的”を達成するためには、必ずしも「労働」という”手段”による必要はあるのだろうか?

もっと言えば、目的を達成できる他の選択肢があるにも関わらず、「労働」という選択肢ばかりに固執してはいないだろうか?

もう少し視野を広げてみよう。

まずは、お金を得る手段を4つに分類した、「キャッシュフロー・クワドラント」の概念を見てみたい。

労働者(Employee)

第一に、会社に雇用されて働く人のことをさす労働者だ。

日本では9割の人がこのカテゴリに属するとされ、会社に時間を提供する対価として給与を受け取っている。

定期的に安定した収入を得ることができ、将来へのリスクは低いともいえる。

労働法によって法的にも守られ、福利厚生が充実している反面、収入を大きく増やすことには期待ができない。

また、会社の意思で経営方針が決まるので、自分の思い通りに物事を進めることができないというデメリットもある。

働くというと、まずはこの「労働者」がイメージされがちだ。

自営業者(Self Employee)

自営業者は、個人事業主や開業医などが該当し、会社に属さず自ら事業を起こし報酬を受ける人を指す。

労働者と違い、自分の努力次第で収入は青天井だ。

成果が上がれば収入は増えるし、成果が出なければ収入はゼロということもあり得る。

労働者と比べたら法的な立場が弱く、収入が安定しない点はデメリットだが、働き方や報酬はすべて自分次第だ。

組織に縛られることが苦手なら、フリーランスとしての働き方も選択肢の一つになるだろう。

経営者(Business Owner)

経営者は、労働者に働いてもらうことで、事業を成り立たせて収益を上げる人だ。

すなわち「人を動かしてお金を稼ぐ人」である。

自営業者と似ているようにも思えるが、自分自身が働くか、管理する立場かという違いがある。(小さい会社の場合は、線引きが曖昧な場合もある。)

経営者には、マネジメント力や将来を見通す力が求められ、組織の方向性を指し示す役割がある。

ハードルは高く見えるが、後継者不足の会社を買って経営者になる(M&A)といった選択肢もある。

投資家(Investor)

最後は、株式や債券、不動産などに投資をすることで収益を上げる投資家だ。

いわば「お金に働いてもらってお金を稼ぐ」のが、このフェーズだ。

フランスの経済学者トマ・ピケティは、「r>g」(資産によって得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いこと)を説いた。

お金持ちがどんどんお金持ちになり、貧乏人が貧乏から抜け出せず、格差が広がるのはこのためだ。

ハイリスクな投資手法は万人にはおすすめできないが、市場全体に投資をするインデックスファンドを活用できれば、だれでも投資家に近づくことはできる。

消耗戦から持続可能な働き方へ

4つの選択肢を列挙したが、ここでやっていけないのは「私にはスキルも才能もないし、労働以外できないや」と思考停止をしてしまうことだ。

伸び代があるZ世代が、早い段階から可能性を閉ざしてしまうのは、とにかくもったいない。

少なくとも、労働者という地位に固執し続ける限り、収入の増加(リターン)を大きく期待することはできない。

お金がたまらない→労働するしかない→お金がたまらない…という、負の連鎖を断ち切らなければ、現状は変わらないままだ。

今やるべきことは、「労働者であり続けるデメリット」を理解した上で、多様な選択肢を排除しないこと。そして、自分にとって、持続可能な働き方を見つけることだろう。

楽して稼ぐ方法はないとはいえ、リターンに見合わない働き方をしているなら、”消耗戦”から早期に撤退するのも手だ。

資産が資産を増やすループへ

では、将来への選択肢を増やすために、今からでもできることは何だろう?

もちろん、スキルを磨いて独立する・経営者を目指すというのもよいだろう。

しかし、誰もが今すぐにでもなれるのは、「投資家」のポジションだ。

自分で働きつつお金にも働いてもらう「分業制」が確立できれば、将来へのリスクヘッジにもなる。

不安がある人ほど、投資で収入源を分散させ、「労働」に固執しないことが大切だ。

万人におすすめできるのは、「株式投資」「(自分が住むための)不動産の購入」である。

株式投資で「投資家」へ

投資家を目指す上で、王道なのは株式投資だ。

株式市場は、資本主義社会の成長が望める限り、長期的には上昇が見込めるものだ。

株式市場全体に投資をするインデックスファンドを活用できれば、短期的には上下を繰り返しつつも、長期的には社会の成長をまるっと享受することができる。

高めのリターンを期待したい方は、筆者が別記事でおすすめしている「Zテック20」を毎月定額で積み立ててみよう。

楽天証券やSBI証券といったネット証券を使えば、手数料も安く、インターネット上で口座開設〜積立設定まで完結するのでおすすめだ。

サラリーマンのメリットを活かせる不動産

将来、自分が健康でいられる保証はないし、どういう人生を歩むかもわからない。

不確定要素が多い若い時だからこそ、今のうちにサラリーマンとしてのメリットを活かすことが重要だ。

なかでも、サラリーマンの信用を最大限活かせるものが「自分が住むための不動産購入」である。(人に貸す不動産ではない点に注意!)

サラリーマンは金融機関からの融資も受けやすく、年収の7倍程度までなら借入が可能。住宅ローンは長期かつ低金利で、若いうちから借りられる”神商品”だ。

なかには、借金はしたくない!という人もいるだろうが、借金の残債以上に物件価値があれば、売却時に含み益を享受できる点も忘れてはいけない。

「金持ちは資産で資産を買う」というように、資産性を意識した物件選びができれば、賃貸よりお得になるケースはいくらでもある。

家は生きていくために必要なものである以上、他人の資産にお金を払い続けるより、自分で購入して一緒に資産形成をしてしまおう。

まとめ

この記事で皆さんに伝えたいのは、 働く「目的」を見失わないでほしいということだ。

働く=労働ばかりをイメージされがちだが、自営業者・経営者・投資家といった選択肢もある。

あらゆる選択肢を排除せず、自分に合った働き方を模索してほしい。

そして、万人におすすめできるのは、まずは「投資家」のポジションを目指すこと

この厳しい社会を、合理的に賢く生き抜こう。