今回は、iPadってどれくらい長持ちするの?5年前の機種でも使えるの?という話をしていきたい。
というのも、近年、Apple製品は円安を背景に日本国内で値上げをしている。
筆者は、5年前にiPadのエントリー機種 iPad(第7世代) を購入し、今でも現役で使い続けている。
そこで、筆者の体験をもとに、新品のiPadを購入したらどれくらい長く使えるのか?また、中古でiPadを購入するのはアリなのか?検討してみたい。
新品・中古の価格は?
まず、2024年現在、iPadを新品で購入するとしたら資金はどれだけ必要になるのか、調べてみた。
【2024年現在の新品価格】
- iPad(第10世代)税込58,800円〜
- iPad mini (A17 Pro)税込78,800円〜
- iPad Air(M2)税込98,800円〜
- iPad Pro (M4)税込168,800円〜
正直言って、高すぎる。
そもそもiPadは、多くの人にとってiPhoneやPCの”補完”という位置付けである以上、優先順位は低くなりがちだ。
スタート価格がこれでは、エントリー機種のiPad(第10世代)であっても、なかなかおすすめができない。
そこで、次に、最新機種の中古価格を見てみたい。
筆者も何度か購入しており、信頼できるイオシスさんの価格を参考にしてみよう。
イオシスでは査定が厳格に行われており、Aランク以上であれば、新品同様のかなり状態の良い商品が多いので、そこに絞ってみてみたい。
なお、中古品は時期によって在庫状況や価格が変わるので、あくまで執筆時点のものとして注意していただきたい。
【最新機種の中古価格】
- iPad(第10世代)Aランク 税込47,800円〜 →新品より11,000円安い
- iPad mini(A17 Pro)Aランク 税込69,800円〜 →新品より9,000円安い
- iPad Air(M2)Aランク 税込85,800円〜 →新品より13,000円安い
- iPad Pro(M4)Aランク 税込134,800円〜 →新品より34,000円安い
新品よりは、目に優しい価格となった。
特に、iPad(第10世代)に関しては、5万円を切る価格となり、ギリギリ予算内という方も多いのではないか。
よほど新品にこだわりがなければ、美品中古品を買って長く愛用するというのは、非常に良い選択肢となるだろう。
5年前のiPadでも余裕?
では、さらに予算が限られている場合、旧機種の中古品ではどうだろうか。
結論から言うと、2〜3年前までに発売された機種であれば”買い”だが、それ以上前の機種はおすすめしない。
筆者は、5年前に新品で購入したiPad(第7世代)を、いまだに”現役”として使っているので、ある程度は参考になるかと思う。
まず、動作については、「戻る・進む」「アプリを開く・閉じる」といった基本的な操作感には不満はない。
単一アプリを動作させるだけのライトな使い方においては、ある程度満足に使うことはできる。
しかし、やはりところどころ限界を感じる部分があり、今から購入する人に向けて、わざわざおすすめできるものではないと感じている。
まず、ハード面で言えば、バッテリーの劣化を感じることとなるだろう。
中古で購入する場合、5年経った機種はある程度バッテリーの劣化が進んでいるケースがほとんどかと思う。
頻繁な充電が必要となれば、取り回しの良さが利点のiPadの強みを損なってしまう。
次に、ソフト面においても、5年も経てばそこそこ限界を感じる部分がある。
特に、「YouTubeを見ながらSafariを開く」といったマルチタスクを行う場面では、動作がカクツクこともある。
また、メモリ不足なのか、YouTubeアプリがまれにアプリがクラッシュすることがある。
そのため、今から5年前のエントリー機種を購入することは、なかなかおすすめしづらい。
特に、OSのサポート期間は5〜6年程度であることが多いため、残りのサポート期間がほとんどなく、購入後の後悔につながりかねない。
逆に言えば、2・3年前に発売された中古のエントリーiPadの購入を検討している人は、今後1〜2年程度は安定して使えるだろうから、安心して購入してよいといえる。
5年前のiPadの快適な使い方
上記のように、5年目にもなると限界は見えてくるものの、筆者の使い方においては、エントリー機種を5年間そこそこ満足に使い続けることができている。
しかし、それはiPadに高度なことを要求しない場合に限った話だ。
まず、筆者の環境におけるiPadの使い方を説明しておこう。
- YouTubeなどの映像コンテンツ視聴
- スケジュールやマップの閲覧
- SNSやメールの閲覧・返信
- 簡単なブラウジング
- メモ入力
基本的には、上記のようなライトな使い方ばかりである。
逆に言えば、動画編集やタブを並べまくるブラウジングなど、ハードな使い方ををしたければ、おとなしくPCを購入した方が快適だ。
また、マルチタスクに関しても、3つ以上のウィンドウを並べるような使い方は、難しい。(できることにはできるが、PCの方が快適といえる。)
iPadはシングルタスクがメインのインプット用端末として割り切ることで、快適に使い続けることができる。
筆者は、iPadにおける立ち位置は、このように考えている。
上記のようなiPadの強みを活かす使い方(すなわち娯楽用端末としてのライトな使い方)を推奨したい。
こうした用途においては、発売後4〜5年程度は満足のいく使い方ができるだろうか。
予算に応じてiPadを選ぶ
総じていえることとしては、インプット端末としてみればiPadはこの上なくコスパが良いということだ。
新品でも、一度買えば5年程度は使えてしまうのだから、簡単に元はとれてしまうだろう。
一方、値上げによって初期費用が高いのは難点だ。
新品の価格が予算オーバーであれば、美品中古、もしくは2〜3年前の機種を中古で購入するのも良い選択肢となる。
今から5年前の機種を購入することはおすすめしないものの、5年前の機種でもある程度は快適に使えてしまうのがiPadのすごいところだ。
ぜひ、自分に合った一台を探してみてほしい。