住宅価格や家賃が上がり続ける現代。住まいに頭を悩ませる若年層は多いだろう。
筆者自身、住まいへの悩みを抱える中、約1年間賃貸に住んだのち、25歳にして中古マンションを購入した経験がある。
そこで今回は、賃貸と持ち家のどちらも経験した筆者が、「ぶっちゃけ持ち家ってどうなの?」「後悔している?」という疑問にお答えしていきたい。
賃貸から持ち家へ!25歳で決断のワケ
「賃貸vs持ち家」論争。永遠のテーマとして語られがちだ。
この論争について、筆者は以前の記事で決着をつけた。結論としては、「資産性のある家を一刻も早く買う」ことが、現状においてベストということだ。
振り返れば、筆者が物件を購入したのは25歳の時のこと。賃貸を経て、社会人3年目に現居(中古マンション)に引っ越した。
しかし、なぜ将来設計やキャリアプランが定まっていない25歳の段階で、家を購入するという決断をしたのだろうか。
もちろん、ただ単に「家が欲しかったから」という理由だけではない。資金面や今後のライフプランを考慮した上で、賃貸では得られない「圧倒的なメリット」があると考えたからだ。
筆者が考えた圧倒的なメリットとは、具体的には以下のようなものだ。
- インフレ時代においては、理論上持ち家が有利であること(住みながら資産形成もできる)
- 低金利のうちにローンを走らせ、若いうちに残債を減らしておきたいこと
- 生活満足度(QOL)や生活利便性を向上させたいこと
- 家を買うことで将来の物件売却や転職が可能になり、人生の選択肢が広がること
- 住宅ローン控除を活用できること
持ち家というと「一生涯住み続けるもの」だったり、「ローンの支払いに縛られる」といった、身動きが取りにくくなるイメージをされがちだ。当初は、筆者もそのようなイメージを抱いていたが、よくよく考えてみると「持ち家のほうが将来の選択肢を広げられる」ことがわかったのである。
こうした考察を踏まえ、筆者は賃貸から引っ越すことを決意。25歳でマイホームの購入に踏み切った。
住んでみてわかった、持ち家の圧倒的メリット
ここからは賃貸と持ち家、どちらも実際に住んだからこそわかった、持ち家のメリット・デメリットを述べていこう。
賃貸は消費、持ち家は投資
近年、若年層を中心に、新NISAやiDecoといった投資に注目が集まっている。自分の資産は自分で守り、増やしていくという意識が高まっている表れだ。
その一方で、”マイホーム投資”にはあまり注目が集まっていないように思われる。やはり、初期投資が重いことや、「家を買うのは将来設計ができてから」といった固定観念、実践している周囲の人・発信者の少なさが影響しているだろう。
さらに、物件価格が年々高騰している中において、一戸目を購入するハードルは高くなり、若年層にとって持ち家は高嶺の花になりつつある。

都心の新築マンションは、平均でも「億ション」だとか!
だが、筆者はこんな時代だからこそ、持ち家を手に入れる絶好のチャンスだと考えている。
言うまでもないが、賃貸は敷金の一部を除いて、支払ったお金が手元に戻ってくることはない。もっといえば、大家さんの資産形成の役に立つことはあれど、自分の懐を潤すことには全く貢献してくれないのである。
しかし、持ち家であればどうだろうか。現居に対するローンの支払いは、すべて自分のために支払っているものだ。現居の価値が上がればその利益を享受でき、多少下がったとしても、残債割れさえ起こさなければ、手持ち資金がなくても売却が可能。
さらに、若いうちから低金利で住宅ローンを組むことができ、住宅ローン控除制度の活用など、国による”持ち家推奨政策”の恩恵まで受けられる。
実際、家を購入してからというものの、「欲しい物件がいつかは買えなくなるのではないか」といった不安からは解放された。いざとなれば、売却して次の家に住み替えることもできるし、住み続けて残債を減らし続けることもできる。
住宅ローンを組むと年末に残高証明書が送られてくるが、低金利時代の今、びっくりするほど早いスピードで残債が減っていることがわかる。転職や住み替えもしやすくなり、まさに人生の選択肢が増えたことを実感できている。
生活満足度が格段にアップ!
住まいは資産性も大事だが、自分が満足できる生活を送れるかどうかも重要だ。持ち家なら、賃貸では叶えられなかったハイグレードの家に住むことができ、日々のQOLを向上させることができる。
筆者は中古マンション購入後、自分好みの内装にリフォームをした上で引越しした。リフォームの仕様や素材にもいろいろとこだわり、大幅な間取り変更を行うなど、持ち家だからこそできる大掛かりな改修を行った。
結果として、賃貸に住んでいた時より生活グレードが格段にアップし、住まいへの満足度を高めることができている。こうしたことは、賃貸では叶わない、持ち家ならではの強みだ。
与信を手放すことのデメリットも考慮しよう
マイホームを購入するにあたって、ほとんどの人は住宅ローンを使う。だが、この住宅ローンは、その人の信用、すなわち「与信」がなければ組むことができない。
例えば、就職・転職したばかりの人には銀行も簡単に融資をしてくれないし、クレジットカードや過去のローン滞納など、信用情報に傷がついていれば、住宅ローンを組むことは難しくなる。
逆に言えば、今の時点で与信がフルに使える状態なのであれば、今すぐに使わない手はないだろう。今後の転職や休職、万が一の支払い遅延による信用の低下、物件価格のさらなる高騰など、「いずれは買いたい」と思っていると物件購入のチャンスは失われかねない。
家というのは、生きていくためには欠かせないものだ。自分自身にパワーや信用があるうちに購入しておくことで、その後の人生も楽になるだろう。
筆者自身、早いうちから家を買っておいたことで、その後の転職や休職も視野に入るようになった。職場環境や家族構成の変化など、自分自身だけではコントロールできない部分も多いからこそ、与信がMAXのうちに買っておくことは非常に重要だ。
マイホーム購入で後悔したこと
一方、物件の購入にあたり、まったく後悔がなかったわけではない。
購入時期の後悔
一般的には、25歳(社会人3年目)でのマイホーム購入は早いと言われる。だが、むしろ筆者は、もっと早くから購入に動いていてもよかったかもしれない、という後悔さえある。
筆者は現居に引っ越す前、約1年間、賃貸物件に住んでいた期間があった。だが、持ち家という選択肢を知ったことで、こんなに良い選択肢があったにも関わらず、それを知らずに家賃を支払い続けていたことは”損失”であったとも感じている。
もっと早くから購入に踏み切っていれば、早くから良い暮らしをスタートし、資産形成を始めることができていたのではないか。賃貸を選択した当時の判断は正しかったのか、今でも疑問に思うことはある。
だからこそ、この記事を読んでいる若い世代には、低金利の今のうちに、できる限り早く物件を購入することをおすすめしたい。
ある程度の資産性が期待できる物件を適正価格で購入できれば、引越しや家族構成の変化があっても身動きが取りやすい。将来がわからないからこそ、リスクは若いうちにとっておき、将来の選択肢を増やしておくことを強く推奨したい。

「あの時、買っておけばよかった」とならないようにね!
物件情報・内見ではわからないことへの後悔
物件情報に記載されていない事項や内見でわかりにくいことは、住んでからの後悔ポイントになりがちだ。
筆者宅の場合、昼間の音は気にならないのだが、夜間の騒音が気になることがある。また、アンペア数が不足しており、たびたびブレーカーが落ちることも、住み始めてからわかった。
こうしたことが許容できなければ、内窓の設置やアンペア数の変更など、追加で費用がかかってくる場合もある(筆者はやっていないが)。機器の故障時にも、大家さんが直してくれることはないため、自分で調べて解決する必要がある。
数十分の内見だけでは気がつきにくく、実際に住んでみないとわからない部分は多い。物件評価サイトに掲載されている近隣住民のレポートをあらかじめチェックしておき、買ってからの後悔をできる限り減らしておくようにしたい。
まとめ
今回は、実際に経験したからこそわかった、持ち家のメリットと後悔ポイントについて述べた。
持ち家はリスキーと思われがちだが、日々のQOLが上がるだけでなく、資産形成も一緒にできる非常に”堅実”な選択だ。
将来が定まらない若いうちだからこそ、「持ち家」を選択肢の一つにしてみてはどうだろうか。



