一人暮らしって大変?実家暮らしはいつまで許される?
今回は、社会人3年目で一人暮らしを始めた筆者が、一人暮らしを始めてわかったこと・当初のイメージとのギャップについて、実体験をもとに語っていく。
これから一人暮らしを始ようか迷っている方の参考になれば幸いだ。
一人暮らしってどう?
当初は一人暮らし否定派だった
一人暮らしというと、どのようなイメージを持つだろうか?
正直なところ、もともと筆者は、一人暮らしに対してネガティブなイメージを持っていた。
「家事は全て自分一人でこなさないといけない」
「金銭的余裕がなくなる」
「ホームシックになる」
そもそも今の職場は実家から通える距離にあるし、将来のためのお金も残しておきたい。
引っ越しの必要に迫られているわけでもない筆者にとって、一人暮らしを始める動機はなかなか生まれなかった。

実家暮らしは楽だし、お金もかからないもの。
実際、筆者の周りでも同じような同世代はよく見かけることから、社会人になっても実家暮らしを続けている若者は多いように思う。特に、コスパ・タイパを重視するZ世代にとって、一人暮らしは不合理であると考えがちだろう。
一人暮らしの動機
恵まれた環境だからこそ”脱実家”のきっかけが生まれなかった筆者だが、一人暮らしへの憧れがなかったわけではない。
周りを気にせず、好きな時間に好きなことをできる環境。マイペースでゆとりある暮らしを、いつかはしてみたい。
多少の金銭的余裕を犠牲にしたとしても、それ以上の経験が得られるのであれば、十分に元をとれるのではないか。一人暮らしのスキルが身につけば、自分の強みとなり、同年代の他者と差別化できるのではないか。
このようにだんだんと心境が変わっていく中で、周囲の後押しもあり、一人暮らしへの意欲は高まった。もちろん不安なことばかりだったが、「いざとなれば実家に戻ればいいや」という気持ちもあり、社会人3年目にして思い切って一人暮らしを決意した。
はじめての一人暮らし
はじめての一人暮らしは、わからないことを一つひとつ調べながら進めていく作業から始まった。
物件や水道光熱料の契約を済ませ、家具・家電を一から揃え、引越し関係の手続きも同時並行でやっていく。右も左もわからない状況であったが、インターネットで調べれば全てがわかる時代。何も恐れる必要はなかった。
わからないことや同じような悩みを抱えている人はたくさんおり、その解決方法はすべて載っているのだ。

先人の築いた知恵をフル活用したよ。
今思えば、一人暮らしに対して抱いていた漠然とした不安は、「やったことがないから怖い」だけであって、「やってみれば大したことない」ことがたくさんあった。
もちろん、一人暮らし故の苦労をしたこともある。しかし、その苦労と課題解決の力は、自分にとっての財産であり「強み」となっている。
今回の記事は、自身の経験を共有することで、一人暮らしに関心がある人の背中を押すきっかけになればとの思いで執筆している。
「あの時、一人暮らしを始めてよかった」と思えるよう、一人暮らしを始める前と後のギャップ、大変だったことなど正直に語っていくので、心構えや準備に役立てていただければ幸いだ。
思っていたよりも良かったこと
何をするにも自由
まずは、思っていたよりも良かったことから話していこう。
一人暮らしで最もメリットを感じるのは、いつ何をするにも「自由」ということだ。
実家暮らしであれば、ご飯の時間・お風呂に入るタイミング・生活音の制限など、家庭内秩序の維持に努める必要がある。限られた物理的スペースや時間において、同居人との干渉を避けるための配慮は避けられない。
だが、一人暮らしを始めたことで、こうした制約が自分にとって少なからずストレスになっていたことに気づかされた。家族との仲は良好だが、自分のペースで自由に行動したい筆者にとって、一人暮らしはとにかく快適な空間だった。
いつどんなご飯を食べようが、いつお風呂に入ろうが、誰を自宅に呼ぼうが、同居人との調整や承諾は一切不要。部屋のインテリアを好みのものだけで揃えたり、好きなタイミングで出かけて帰ってくることもできる。
全てが許された環境は、筆者にとって新鮮な体験で、ストレスフリーだった。
当然ながら、自由には責任が伴う。健康的な生活を維持するためには、体調管理やバランスの良い食事、生活習慣を自らマネジメントする必要はある。
だが、若いうちに始めるからこそ多少は無理が効くものであり、早くから経験を積んでおくことで、生活スキルの向上にもプラスに働いている。
家事は意外と簡単
一人暮らしにあたり、筆者が最も懸念していたのは「家事」だった。特に、片付けや掃除に関しては従来他人任せにしていたため、自分一人でできる自信はなかった。
床掃除だけでなく、お風呂、トイレ、キッチン、洗面台。これらを日々清潔に保つことは、家事未経験の筆者にとってはハードルが高かった。
だが、こうした懸念は「やってみれば大したことない」というほど簡単に払拭できた。清掃は週に1回のルーティン作業とし、流れ作業的にやってしまうことで、思ったよりも簡単に習慣化できた。
さらに、YouTubeなどのコンテンツを視聴しながら作業をすることで、掃除時間の精神的ダメージを最小限に抑えつつ、情報収集の時間としても役立てている。
自動化できる家事は全て自動化
一人暮らしのハードルを下げるためには、できる限り家事の負担を減らす工夫も大切だ。そこで、筆者が積極的に導入したのが「自動化家電」である。
〈大活躍の自動化家電〉
- ドラム式洗濯機:洗濯物を干す手間がなくなる
- ロボット掃除機:床掃除の手間がなくなる
- 食器洗い乾燥機:食器洗いの手間がなくなる
これらはテクノロジーの進歩により、従来人間の手でやる必要のあった家事を、機械が代わりにやってくれるものだ。面倒な家事の負担を減らすことは、自由な時間の確保やQOLの向上にも直結する。
これらの家電は、万が一無かったとしても、生きていく上では困らないだろう。だが一人暮らしという限られたリソースだからこそ、積極的に取り入れることで日々の負担を大幅に削減でき、その費用対効果はバツグンだ。
時短家電には積極的に投資をし、家事の手間を極限まで減らすことが、一人暮らしを有利に乗り切るコツといえるだろう。

スキルは必ず役立つ
一人暮らしの経験は、自身のスキルとして必ず役に立つ。
実家暮らししか経験したことのない人と、一人暮らしを経験している人では、身についているスキル・知見・自立力が大きく異なる。良くも悪くも一人暮らしを始めると、幼さから抜け出せない人・決断力のない人・知見が薄い人など、浮き彫りになって見えてくる。

一人暮らしを継続できる人は、自分自身をマネジメントできる人だね。
だからといって、実家暮らしの人を否定しているわけでは一切ない。むしろ、そういった人のほうが、今後の伸び代は大きいともいえる。若いうちならなおさらだ。
いつかは一人暮らしをしたいと思っているなら、目標の年齢や資産額をあらかじめ設定しておき、信頼できる人に宣言しておこう。
信頼できる人とは、自分のやろうとすることに足を引っ張る人ではなく、自分の目標を応援してくれる人だ。家族でなくても、友人でも、職場の同僚でも構わない。
そして、信頼できる人に”宣言”をしておくことが大切だ。「現状維持バイアス」というように、人は変化を本能的に拒否する生き物だ。だからこそ信頼できる周りの目を有効に使い、挑戦しやすい環境を自ら作っておくことが大切だ。
スキルアップと資産形成の両立
一人暮らしというと「コスパが悪い」と考えてしまいがちだ。だが、筆者は資産形成を軽視しているわけでは一切ない。
むしろ、早くから一人暮らしを始めることで、実家暮らし以上に資金面でのゆとりが生まれる可能性すらある。
なぜそういえるのか。
実は筆者は、一人暮らしを始めて1年後(25歳)の段階で、中古マンションを購入している。早いうちに不動産を購入することで、住みながら資産形成をしてしまおうという考えだ。
賃貸は支払った家賃が手元に戻ってくることはないが、持ち家であれば自分の資産になる。数年後に残債割れせず売却することができれば、引越しだって容易だ。場合によっては含み益にも期待できる。
もちろん、不動産だけでなく株式や暗号資産にも投資先を分散し、現預金などの安定資産を確保することも重要だ。筆者は、マンション購入と米国株投資でリターンを狙いつつ、現預金も30%程度は確保しておくことで、いざという時にも身動きをとりやすくしている。
思っていたよりも大変だったこと
自炊のモチベーション維持
今度は逆に、思ったよりも大変だったことを述べていこう。筆者の中で一番苦労したのは、自炊のモチベーション維持だ。
料理好きの人にとっては関係ない話だと思うが、筆者のような”面倒くさがり”にとっては、料理の工程におけるタイパの悪さが苦手だった。「自分のためだけに作る」となれば、どうしてもサボりたくなる気持ちが出てきてしまう。
しかも自炊は、掃除のような完全な自動化・パターン化が難しい分野であるため、やる気を維持するのが難しい分野だと感じている。
こちらは対処法として、「勝手にバランス良い食事になる方法」を編み出すことで、ある程度は克服できている(以下記事参照)。だが、やはり根本的に苦手分野であることは否定できない。
どうしてもやる気の出ない日は、諦めてカップ麺や外食の日をつくることで開き直っている。このように騙し騙し自炊を続けているが、料理が継続したくなるとっておきの方法があれば、筆者に教えて欲しい。
口座残高は定期的に見ておく
一人暮らしにおいて、やはり心配なのは資金面。特に、引越し当初は出費がかさみ、引き落とし額にショックを受けることだろう。
だが、そうした現実と向き合いつつも、中長期的な視点を忘れずにいることが大切だ。スキルアップのための必要経費であると割り切る心づもりでいたい。
もちろん、資金が底を尽きないよう、口座残高やクレジットカードの引き落とし額はこまめに確認しておく必要はある。だが、必ずしも収入>支出にこだわる必要はなく、自分の貯蓄(余力)を見ながら、中長期的な視点で考えるようにしよう。
一人暮らしでは、こうした金銭マネジメントの考え方も身につき、それが自分のスキルにもなるのだ。
体力には限りがある
一人暮らしをはじめたばかりの頃は「あれもこれもやろう」と躍起になるが、ある時、全てを完璧にこなすのは体力的に不可能だと気がつく。
仕事がある日、家に帰ってきてからの家事のモチベーションはなかなか上がらない。副業なんてもってのほかだ。正直、日本人は働きすぎだとは思うものの、そうした環境下でいかにして自分の体力をマネジメントできるかも問われることになる。
そこで筆者が考える重要なことは、完璧主義を目指さず、家事はできる限り休みの日にまとめて終わらせること。そして、時短家電を活用し家事そのものを減らすことで、少しでも体力を温存することだ。
これらを経て、金銭面・体力面で自分自身をコントロールできるようになってくれば、間違いなく自分が成長している証拠だ。
失敗しない一人暮らしとは
筆者は、一人暮らしを始めたことに後悔したことは一度もない。それは、実家暮らしで得られたわずかな貯蓄よりも、ずっと貴重な経験と資産形成ができたからだ。
もちろん、一人暮らしを始めるにあたって、不安な気持ちを抱くのはよくわかる。だが、ここまで述べてきたように、ポイントさえ押さえておけば大きく失敗することはないはずだ。
<“失敗しない”一人暮らしのコツ>
- 家事はルーティン化すべし
- 時短家電で家事のハードルを下げるべし
- スキルアップと資産形成を両立すべし
- 無理な日は諦めるべし
いずれも、一人暮らしのハードルをグッと下げてくれる重要なポイントだ。
“脱実家”を躊躇する大きな要因は、経験のないことに対する不安からくるものだろう。だからこそ、まずは一歩を踏み出してみて、「やってみたら大したことない」という経験を積み重ねることで払拭していこう。
くれぐれも不安ばかりを煽る人の言うことには流されず、自分の意思で行動することを心がけたい。きっと、貴方のスキルアップと資産形成に、大きな役割を果たしてくれるはずだ。





